朝方に寝床でスマホを開いたら、佐藤舞(さとまい)女史の動画が飛び込んできました。続けて3-4本見ましたが、”切れ味”抜群の動画作品ばかりです。佐藤舞さんは、1989年生まれ、国立福島大学経済経営学類で「統計学」と出会ったそうです。ただ佐藤舞さんは、統計学を軸にしながらも行動科学・脳科学・心理学・コーチングといった領域にも精通しています。企業に就職後20代で独立し「謎解き統計学」で新規分野を開拓して、現在、データアナリスト・マーケットリサーチャー・YouTuber・大学客員教授として活躍中です。
今回は、私が興味を持つテーマに関連の2つの動画に注目したいと思います。
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[1][問題解決]「問題解決の基本は細分化」(2025/9/5、19:46動画)
巷で良く耳にする「認知行動療法」(CBT)の中核にある考え方の「認知行動モデル」5要素を取り上げ、認知パターンを”見える化”することにより、問題解決するのものです。
佐藤舞(さとまい)さんは、”問題解決の基本は「細分化」”、と断言されてます。下記が概念図で、「感情」と「身体反応」は自分の意思でコントロールするのは難しいのですが、自分でコントロールしやすい「認知」を適正化し「行動」に反映させることにより問題は解決方向に向かいます。
situation「状況」何が起きたのか
↓
cognition「認知」どう解釈したのか
↗ ↖
↙ ↑ ↘
behavior「行動」どう行動したのか emotion「感情」どんな気持ちになったのか
↖ ↓ ↗
↘ ↙
physical reaction「身体反応」どんな変化が起きたか
ここからは、私の個人的見解を含む考察になります。
1.”問題が起きた”個別局面では、「状況判断」=「認知」が大事
1)先ずは、心身健康(睡眠・食事・運動バランスとストレスフリーを心掛け)な状態で、マイナス面の思い込み=”ネガティブ”思考を避け、なるべく”ニュートラル”思考で、場合によっては”ポジティブ”思考で対応すること。
2)思い込みを排除した上で、過度の感情揺らぎ・身体反応を抑えるには、呼吸を整える=適度の有酸素運動(話す・書く・散歩する)が良い。
3)「感情」面と「身体反応」を適正化した上で、冷静に論理的に状況を認識し「行動」に反映する。
2.問題が生じる原因は、”認知の偏り”(個々人の癖や思い込み)がある場合が多いので、「認知パターンを見える化」し、冷静に論理的に「認知」(=現状認識)した上で、「状況判断」後に行動に移すのが賢明です。何事も「自然体」「平常心」が一番です。
人間の感情・思考・行動パターンは、外部情報→知覚(五感)→感じる(感情)→思う・考える(思考)→話す・書く・行動する(筋収縮運動)=表現、というフローが自然です。途中段階での「思考停止」や「金縛り(身動きができなくなる)」になるとパニック状態(ストレス反応)になってしまいます。
3.学問・仕事・家庭や、趣味・スポーツや、広く人間関係にも、この「認知行動モデル」における「認知パターンの見える化」は応用可能です。様々な「状況」下での「認知(思考)」に基づいて「感情」「身体反応」を適正化し、より良い「行動」に繋げたいものです。
佐藤舞(さとまい)さんの動画解説というよりも、自説・持論のレビューが多くなってしまいました。次は、もう1本の動画紹介です。
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[2][第六感]「トップトレーダーやアスリートが使う”直感力”の鍛え方」(2025/11/28、18:46動画)
私自身が「株」トレーダーであり、過去に20年の競技スポーツ経験がある元アスリートですので、この動画を興味深く観ました。佐藤舞(さとまい)さんは、豊富な神経科学や行動科学の知識を基に「直感力の鍛え方」を解説されています。
1.プロが使う第六感は、身体感覚*脳内の予測モデルの統合能力=知性*経験*「内受容」との説明です。ここで、「内受容」とは身体が持つ内部信号(心拍・呼吸・体温など)を感じ取る力で、「体感」とか「内的感覚」という理解で宜しいと思います。
2.「内受容」感覚(=内的感覚≃身体感覚)の高さと精度が大事、「正確さ(accuracy)」と「敏感さ(sensitivity)」があり、両極端過敏タイプと鈍感タイプになります。「内受容」の感度が高ければ、気配や微細な変化に気付きます。トレーダー・アスリートの「プロ」は、非言語的な自分の内部の微妙な違和感に気付ける人、具体的には、内受容スコアは一般学生が60%台に対し、プロ・トレーダーは78%だそうです。トレードは未来を予測する競技です。
3.自分の外部環境から入ってくる情報をキャッチする力=「外受容(主に五感)」感覚だけでなく、「内受容」感覚(=内的感覚≃身体感覚)を高めるには記録・観察・行動実験が必要だそうです。
以下、「内受容」の”ズレ”を整える3つの方法=自動修正機能(Calibration)です。
1)身体反応・感情・思考・行動の「記録」
2)「観察」=メタ認知(自分を客観視する)
3)「行動実験」、予測→行動→結果を観察の上→修正のループを廻し、”ズレ”を整える。
結果として、身体のセンサー「内受容」と自分が持っている予測モデル「直感」がどんどん一致していく感じ、だそうです。
[詳しくは動画でトレーニング法(CBTジム)が紹介されています。]
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[総括としての私見纏め]
自称”文武両道忍者”は気配や微細な変化に気付くことが出来るタイプだと思うので、佐藤舞(さとまい)さんの解説は、割と良く理解できました。
私自身は、「感受性」、正確には、体全体の感覚=五感+体感(=身体感覚+内的感覚+直感)を高めるために、様々なアプローチを試みてきました。
具体的には、前回のブログ論考第228回(2025/11/22)『「有酸素運動」と「無意識の開拓」を軸とする「知的創造モデル開発」増補改訂版』に示しました。「有酸素運動(30分)と知的生産(2-3時間)を組み合わせ(毎日3セット)」、この中に、”ジャーナリング”を含む「動的瞑想」「瞑想的対話」を導入することにより、「無意識の開拓」と「感受性を高めること」に大きな効果があることを実感しています。
今回の動画で認知行動療法(CBT)の基本を学びました。また様々な手法での知的生産性の向上や自己実現の可能性が高まることを喜ばしく思います。今後共、佐藤舞(さとまい)さんの動画作品に注目していきたいと思います。