1.「自然創発循環型モデル」概要
(1)「自然創発循環型モデル」は、「自然環境下の有酸素運動」を起点とし、これと「高度思考」を組み合わせ、「無意識の世界」の開拓により、「気付き」「閃き」「斬新な発想」を経て、「創造性開発」に繋げる手法です。
(2)「自然環境下の有酸素運動」後は、➀心地良さ=「快」の感情、➁「心身」健康、③「脳」活性化、の3つの効果を体感できます。この有酸素運動効果は下記7項目のメカニズムの相乗的作用と考えられます。
➀身体(含む脳)の血流増加による器官への十分な酸素供給
➁神経伝達物質ドーパミン+H&N物質(セロトニン・βエンドルフィン・オキシトシン)分泌
➂イリシン・BDNF(脳由来神経栄養因子) 分泌
➃神経ネットワーク CEN⇌SN⇌DMN「動的平衡」適正化
➄脳波 α波・θ波 優位
➅RAS(脳幹網様体賦活系)最適化
➆「意識の場」”指揮者” 前障 活性化
(3)「無意識の開拓」フローは以下の10工程です。
➀自然環境下の有酸素運動→➁SN活性化→➂神経伝達物質の同時分泌→➃BDNF分泌→➄DMN最適化→➅無意識の活性化→⑦CEN⇌DMN同期化→⑧創造性の前段階=「気付き」「閃き」「斬新な発想」「アイデア同士の結合」→⑨意識⇌無意識の往復運動の増幅=「動的平衡」→⑩無意識の開拓→創造性開発。
2.個人研究アプローチ
下記イメージの如く、文献調査での「理論固め」と、野外での「現場体験」を基に、私自身の「身体」「脳」「心(マインド)」での感覚・感情・思考を”センサー”としてきました。理論と実践の往復工程の中での”体感”は何にも代えがたい評価ツールです。
私自身の仮説推論の中から、「自説・持論」をブログ論考の中で提案することも多いかと思います。またインターネット環境整備や生成AI技術革新が支えになって、世界各国の参考文献調査が容易になったことも、個人研究の量・質・スピード向上に繋がっているかと思います。
個人研究(仮説推論)
理論(文献調査) ←→ 実践(現場体験)
3.「無意識の開拓」手法について
(1)深層心理学の「氷山モデル」によれば、海水面上の氷部分=「意識」の領域は全体の5%程度で、水面下の氷部分=「潜在意識」「無意識」の層が全体の95%を占めています。
この95%の「潜在意識」「無意識」層にある情報・記憶同志の結び付きが、気付き・閃き・斬新な発想に繋がります。イメージ的には、この「無意識領域」の活用=「無意識の世界」の扉の開度を拡げることを、「無意識の開拓」と呼んでいます。
(2)「もう一人の自分」との対話
無意識の領域にある情報・記憶を持つのが「もう一人の自分」と考えます。個人的には、その「もう一人の自分」との対話は、3つの手段で行っています。
➀自問自答(ジャーナリング)、➁賢者との対話(読書)、➂AI活用(生成AI問答)です。
気軽にできるのは➀「ジャーナリング」です。自分の本音・本心(内面)をメモ用紙に殴り書きして、無意識の領域に近付きます。②は「読書」ですが、自分の目的意識・価値観に沿ったテーマについて、良書の著者とのキャッチボールで自分の内面を探ります。賢者である著者との”真剣勝負の場”です。➂は「生成AIとの問答」ですが、個々人の言語化能力=質問力が重要です。
(3)「無意識の開拓」は、有酸素運動とセットで、「もう一人の自分」との対話を行うことが重要です。「有酸素運動」3つの効果であり、「メカニズム」7項目あり、「無意識の開拓」10工程そのものです。
4.「自然創発循環型モデル」の位置付け
(1)「ドーパミン+H&N物質の分泌と相互作用」「CEN⇌SN⇌DMN の往復運動⇀動的平衡とDMN活性化」が最重要です。
(2)「意識⇌無意識」の「往復運動」の振幅・頻度・スピードの最大化 → 「動的平衡」 → 「同期化」がキーワードです。
(3)「自然環境下の有酸素運動」を起点とする「自然創発循環型モデル」は、『自然(身体) → 感性(対話) → 理性(知的生産)』という三層構造を統合した、自然で合理的なシンプル手法です。
5.「自然創発循環型モデル」の有用性と未来展望
(1)「自然環境下の有酸素運動」「自己対話・賢者との対話」「知的生産」「無意識の開拓」「気付き」「閃き」「斬新な発想」「創造性開発」「自己表現」「自己実現」「自己超越」が”自然循環”する構造は「 人間の成長モデル」として完成度が高いと考えられます。
従って、個々人のレベルにとどまらず、組織や社会の様々な局面での応用が期待され、具体的には、学業・仕事・事業・自己啓発・趣味・スポーツの場面が想定されます。
6.「自然創発循環型モデル」の精神医学分野への応用可能性
最後に、「自然創発循環型モデルの精神医学分野への応用可能性を取り上げたいと思います。
(1)”人類進化の歴史”から見れば、現代の都市圏の生活環境は人工的で不自然です。複雑な人間関係や社会心理的ストレスが引き金となって、近年、精神疾患の増加が危惧されています。そのような社会心理学的見方に加えて、生物学的観点で捉えた精神疾患の主たる原因は、1)脳内神経ネットワーク、CEN⇌SN⇌DMN「動的平衡」の乱れ、2)脳内神経伝達物質の分泌異常、と見るのが一般的でしょうか。
(2)上記前提の下、大胆な仮説として、「自然創発モデル」が精神医学分野に活用できるのではないか、という提案です。
現代の精神医療は、”投薬治療”が中心ですが、今回の提案は、この投薬治療とセットで自然創発モデルを実践することにより、”生命体が持つ自然の力”を借りて、「精神疾患の予防」と「投薬治療の助け」が得られるのでは、という内容です。
具体的な精神疾患の例としては、鬱病(含むうつ状態)、適応障害、パニック障害、躁鬱病(双極性障害)、統合失調症が挙げられます。
(3)脳内神経伝達物質ドーパミン+H&N物質分泌と、脳内神経ネットワークCEN⇌SN⇌DMN「動的平衡」活性化は、精神疾患の主因とされる項目と関連する作用です。特に、有酸素運動に拠る神経伝達物質ドーパミンとH&N物質(セロトニン・βエンドルフィン・オキシトシン)分泌の相乗的作用が、今回の発想の原点です。”合成医薬品”投薬でなく、「生体内(天然源)生理活性物質」の自然でマイルドな複合効果を活かしたいという考えです。”合成医薬品”よりも「生体内神経伝達物質」の方が、勿論「自然」な配合比と分泌速度です。また合成医薬品の副作用を回避できるというメリットがあります。
また神経ネットワークCEN⇌SN⇌DMN「動的平衡」の適正化は、創造性開発に繋がるDMN(デフォルトモード・ネットワーク)活性化を含みます。
(4)「脳内神経ネットワーク CEN⇌SN⇌DMN の「動的平衡」は、遺伝・ストレス・睡眠・社会的つながり・生活習慣・自然環境・免疫など多くの要因が重なってバランスが崩れることがあります。つまり、精神疾患は“脳の動的平衡が乱れた状態”であり、その背景には複数の要因が絡み合っています。1. 遺伝的要因(脳の配線の“初期設定”)、 2. ストレス(SNの過敏化 → CEN低下 → DMN過活動)、 3. 睡眠不足(ネットワークの“再同期”ができない)、 4. 社会的孤立(DMNの過活動)、 5. 生活習慣(運動不足・自然欠乏)、 6. 免疫・炎症(脳と免疫の相互作用)、 7. トラウマ(SNの恒常的な過覚醒)、という7つの要因が重要です。遺伝的要因を別にすれば、自然創発モデルは、「精神疾患の予防」や「薬物治療の助け」に対して効果があるのではと期待しています。
(5)「自然環境下の有酸素運動」「自己対話」「第3者との知的対話」などが、「神経ネットワークの動的平衡の乱れ」に有効な上、「神経伝達物質」分泌の適正バランスにも効果があると考えると、精神疾患の予防や薬物治療の助けになるのではないでしょうか。
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