「スポーツ(運動)と脳科学」第99回ー株式投資の魅力と「長期厳選投資家」への道ー

趣味と実益を兼ねた株式投資知的スポーツと捉え、本ブログの話題に数多く取り上げています。株式投資は、外部から得る「情報」を基に、自らの「感情」→「思考」→「状況判断」→「意思決定」→「行動」(売買)の一連のプロセスを楽しみ、更に経済的メリットが得られれば投資家冥利に尽きます。基本、「自分」で調べ「自分」で考え「自分」で状況判断し「自分」で意思決定し「自分」で行動に移します。投資家は、自ずと決断力が鍛えられます。

この株式投資のプロセス・物の見方・決断力は、仕事・学業・家庭・趣味・スポーツ等の様々な場面に応用できます。株式投資」は人生の縮図とも言えます。

 

インターネット時代の今、自宅のPC端末上で平日は9時~15時の正味5時間(途中昼休み1時間)株式市場に参加します。毎日「株」を楽しみながら、個人的に有酸素運動を取り入れています。立山連峰を望む緑に恵まれた自然環境の中、毎日1万歩のウォーキングは、朝夕を含め数回に分け7~8kmの距離を1時間半かけて歩きます。

またPC業務の合間には読書ネット調査を進めます。読書毎月10冊程度を近くの図書館で借りますが、手元に置きたい毎月数冊の本は地元の本屋さんで購入します。株式投資の合間に読む本は、「株」How-To本よりも、「経済・経営」本や、投資家心理の参考としての「脳科学」書や、「一般教養」(思考・哲学・人生論)書などです。デスクワークの合間の有酸素運動は気分転換と「脳」活性化をもたらし、思考能力を高めます。ブログ執筆活動も捗ります。

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愛読書の一つ、中神康議著「三位一体の経営」(2020/11/24、日経BPの中に「長期厳選投資家」という言葉があります。同書に拠れば、『厳選投資家とは、統計学の言い方を借りると「2σ」(=偏差値で言うと70)という滅多にないレベルの優れた企業を探し出し、その経営の優秀さに賭けることで、株式市場の荒波を長期間にわたって乗り切っていこうと考えている投資家のこと』と説明されています。

日本の株式市場4,000社の中の上位2.275%=約90社株価が割安になるタイミングで、厳選投資家上位2σの企業を選り分けています。この銘柄選択眼がポイントです。

「超優良企業」選択眼*「株価割安」局面*「長期的視点」長期厳選投資の3要素が重要、ということになります。

 

個人的には、大型株よりも、時価総額1,000憶円以下小型成長期待企業企業価値に対し株価割安段階で見い出し、徐々に投資額を引き上げていくという投資方法を取ります。(超)短期のテクニカル頼りの投機的手法でなく、あくまで中長期視点でのファンダメンタル投資です。優良銘柄の選別には5年以上の期間の増収・増益企業で、主に「EPS成長率」成長性を判断します。

 

もう一つの視点は、財務諸表・バランスシート(BS)は「金融資本」と「物的資本」データから構成されますが、このBSに載らない「人的資本」「知的資本」に注目します。「人的資本」は経営幹部を含む社員の実力を見極め、「知的資本」は保有技術・ノウハウ・特許などを考慮します。

特に「人的経営資本」については、小型企業の場合には社長(や経営幹部)が采配を振るうケースが多いので、その経営姿勢や中長期事業構想を見て判断することが多いです。

小型成長期待株として注目しているJALCOホールディングについては、前回ブログに示しました。JALCO(田辺社長)の強みは、バランスシート(BS)に載らない上記の「人的経営資本」として、具体的には、
1.経営幹部を含む「(少数精鋭)優良社員」
2.業界内「ブランド力」「顧客」
3.経営「技術力」社長の実力・経営センス、の3点にあるのではないかと考えました。

更に、4.「株主との積極的な対話」実績から、投資先企業の経営姿勢や実力が判断可能です。

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株式投資の魅力と「長期厳選投資家」への道筋を概説した積りですが、株式投資」には百人百様の考え方・方法論があるかと思います。個々人の確固たる「投資哲学」こそが、株式投資の魅力と「投資家」道のレベルを高めることにつながると思います。ご健闘をお祈りいたします。