「運動(スポーツ)と脳科学」第38回ー企業経営と価値創造と株式投資ー

「投資哲学」という言葉があるとすれば、「自調自考+自責自行」がそれだ。負けている時に誰か(他人)のせいにしたくなるのは人情だけれど、「株」の世界は自分で調べ、考え、「最終的に意思決定するのは自分」だから、自己責任で決断・実行する。愚痴やボヤキは禁物だ。

逆に今のような株高の状況で含み益が増えた時に、決して舞い上がってはいけない。

企業経営従業員が頑張って、社会(顧客・取引先他)が相応の評価をしてくれた結果、売上や利益が伸びているお陰だから、株主としては相応のメリットを享受でき感謝しかない。

個別企業の経営陣と従業員が、(潤沢な)資金を循環させて社会貢献すると、その価値創造の大きさに対応して株高になり、株主も投資額に見合った恩恵を受ける。資本主義制度の良い面だ。

企業経営の金儲けは中間的「手段」であって、「究極の目的」ではない。得られた資金の好循環が社会全体の価値創造につながる。「価値創造」が究極の目的だと言う、新進気鋭の経営学者・岩尾俊兵・慶大准教授(の本)が今、人気のようだ。

「近代日本資本主義の父」渋沢栄一にも感謝したい。7月3日「新1万円札」発行の日の、日本企業の業績と株価推移が楽しみだ!