「スポーツ(運動)と脳科学」第106回ーパリ五輪アスリートに見る人間模様(1)柔道・角田夏実選手ー

パリ五輪での日本人アスリートの活躍が目立つ。本ブログでその「人間模様」についてシリーズで取り上げたい。

日本勢金メダル第1号は、柔道女子48キロ級の角田夏実選手、遅咲きの31歳だ。過去には52キロ級で活躍したが、東京五輪金メダリストの阿部詩選手の厚い壁があり、52キロ級から48キロ級に転向して五輪金メダルを勝ち取った。

角田選手は身長が161センチあり、減量の苦労は並大抵ではなかったのではないか。長身で長い手足を活かした「巴投げ」が得意技だ。高校時代に趣味のお菓子作りの道も考えたが、悩んだ末に強豪大学の誘いを断り、学業と両立しながら柔道を楽しむことにしたそうだ。進学先は国立の東京学芸大学だ。WBC野球(・ヤクルト)栗山元監督の母校で、角田選手も学業成績は優秀だったと見える。学業や仕事だけでなく、スポーツだけでなく、文武両道の世界レベルアスリートは尊敬に値する。

本ブログ第27回(2024/2/2)「文武両道 世界レベルの日本人アスリートの人間力」の中で、一流選手が、1.「平常心/自然体」、2.「心・技・体」、3.「知性/哲学」の3つの側面を含む人間力の大きさについて記した。まさに、角田夏実選手の人間力も高いレベルと感じる。

個人的には、「世界レベルのアスリートから何を学び、自分の行動にどうつなげるか」と自分に問い掛けつつ、本ブログ「パリ五輪アスリートに見る人間模様」について記事を纏めていきたい。

角田夏実さんの公私にわたる今後のご活躍を期待したい。