「スポーツ(運動)と脳科学」第42回ー世界卓球で女子日本代表・張本美和選手が躍動、将来性に大きな期待ー

2/24韓国釜山で開催された「世界卓球」で日本女子チームは53年ぶり世界一に挑戦したが、決勝で中国と対戦、歴史的激闘の末敗れ惜しくも銀メダルであった。内容的には、大健闘だった。

しかし中国のエース「世界ランク1位」の孫穎莎(スン・インシャ)選手強かった。パワー、テクニック、メンタル共に飛び抜けている印象だ。

 

本ブログ27回「文武両道 世界レベルの日本人アスリート」では、 個人的なスポーツ体験から、アスリートの行動パターンは、

自然体/平常心+「心・技・体」+知性/哲学→自己表現→自己実現→自己超越(社会貢献)、というフローが理想型、と述べた。

一流選手は「心・技・体」の充実、という部分だけに目が行きがちだが、ですが、その前後の「自然体/平常心」と「知性/哲学」を含む人間力に注目だ。

 

また本ブログ36回では、要素を一部追加し、下記フローとした。

1.自然体/平常心+2.興味・関心・好奇心+3.状況判断/思考(直観/熟考)/意思決定(決断)+4.心・技・体「行動」+5.知性/哲学→自己表現→自己実現→自己超越(社会貢献)

中国卓球のエース孫穎莎選手は、この1・2・3・4・5が完璧に近いのではないか。

 

日本人選手では、平野美宇選手は孫選手に勝った経験があるが、今回も世界ランク2位の選手から貴重な勝利を挙げた。中国相手には一番の可能性を感じる。また日本のエース早田ひな選手は、孫選手には力が及ばなかったが、世界ランク3位で東京五輪金メダリストの陳夢選手に競り勝ったのは大きい。

更に張本美和選手は、集中力と身体的パワー(身長166センチ)がある。まだ中学3年生の15歳で、学力も高いという文武両道の選手。惜しくも中国からの大金星を逃して涙する姿があった。なかなかの勝負魂の持ち主と思われる。

今後、充実した高校生活で人間力を磨き、卓球世界大会での勝負経験を積めば、近い将来、世界の王座を狙える素材であろう。今後の活躍に期待したい。