「スポーツ(運動)と脳科学」第52回ー福岡伸一教授「生命とは何か?、それは動的平衡だ」ー

YouTube動画に、養老孟司先生と福岡伸一教授の対談がある。大谷大学キャンパスツアー/第5回親鸞フォーラム「仏教と生命ーいのちのゆくえー」、10数年前の2011/2/6、92分の動画作品だが、今の時代を見事に予測しているかという内容です。

 

養老孟司先生の素晴らしさは勿論ですが、分子生物学者・福岡伸一青山学院大学教授の講演が秀逸です。主題は「生命とは何か?、それは動的平衡だ!」です。

その中で「生命・環境・自然」について考慮すべき特徴を挙げています。

1.長い時間軸で考える

2.部分的な思考に陥らない

3.流れをとめない

4.占有から共有へ

5.多様性

 

この5項目を自分なりの解釈をしてみました。

①目先(だけ)にとらわれず中長期視点で物事を捉えること

部分最適化でなく全体観とその可能性を広げる(蓋をせず無限の可能性)

③全体の流れ+リズム感重視

④価値観の共有と利他精神を大事に

⑤(文字通り)多様性社会を目指す

仕事や学業は勿論のこと、家庭・スポーツ・趣味にも通用する自然の理にかなった考え方です。個人的に、行動指針の参考にしたいと思います。

 

上記以外にも良い動画が何編かありました。

第5回京都大学稲盛財団合同京都賞シンポジウム「生命とは何か?それは動的平衡2018/7/22、動画(42分)・・・「ベルグゾンの輪のモデル」が印象的(Very good!だが、ここでは図示できないので、是非、動画をご覧ください。)

村田諒太福岡伸一対談(前編・中編・後編各30分程度)2023年11月、五輪金・プロでも世界王座を奪取した元ボクサーは福岡書を含め相当な読書家・勉強家です。

 

福岡教授は、著書やネット記事や講演動画で「生命とそのあり方」について平易に、具体的に、説明してくださいます。広くて深い理系の素養に文系のセンスを加え、また哲学者でもあります。大変勉強になります。

 

3月中に、福岡伸一教授の本を何冊か読む予定です。上記5項目の「人生訓」も参考に、自然体・平常心で福岡教授の作品を楽しみたいと思います。