「スポーツ(運動)と脳科学」第55回ー心豊かに自らの道を究む(基本理念と行動哲学他)ー

ここ1年、養老孟司福岡伸一両先生の作品(著作・講演・記事)から、人間(・生命)についての3つの原理を学びました。私にとって極めて重要な「知見(結果)」ですが、それ以上に、自分の学びの中でその結果を得るに至った「プロセス」を大事にしたいと思っています。

 

数年前から読書量が徐々に増え、2023年は120冊の本を読みました。大半は近くの市立図書館からの貸本ですが、手元に置きたい本は書店に注文します(地元の本屋さんを応援したいので原則ネット注文はしません)。購入は月2・3冊です。良書は何回も、何十回も読み返します。

 

前記の価値ある「3つの原理」は、以下の作品から読み解きました。

人間の行動原理『合目的性』『試行錯誤』・・・養老孟司考えるヒト」「バカの壁」他

生命の基本原理動的平衡・・・福岡伸一著「動的平衡」シリーズ

この3つの原理は、何れも人間の「動き(行動)」が前提になります。

 

養老孟司先生の著書「考えるヒト」に書かれている「入出力装置としての脳」を模式化すると下図になります。

 

入出力装置としての人間の脳」は、入力五感出力化学物質の放出からの「筋収縮運動です。

「五感」入力は、視覚(見る)・聴覚(聞く)が中心ですが、他に嗅覚(嗅ぐ)・味覚(味わう)・触覚(触る)があります。入力と出力の間に「脳を中心とする体全体」が位置付けられています。 人間が五感から得た情報に対し、脳で感じて(感情)、思って・考える(思考が、脳内出力になります。                                   
また脳外への出力運動は、具体的には、話す・書く・行動することです。表現と言い換えることができます。

 

本ブログ第2回・第17回・第18回・第22回・第47回にも、養老孟司先生関連の参考記事がございます。

 

新たに「基本理念」と本ブログ第37回「行動哲学」の増補改訂版を、以下掲げます。

・・・・・・・・・・・・・・・

[基本理念]
 心豊かに自ら□□□の道を究む


[行動哲学]
 基本フロー

1.自然体/平常心+2.興味・関心・好奇心+3.状況判断/思考(直観/熟考)/意思決定+4.「心・技・体」+5.知性・感性・野性/哲学 自己表現 自己実現 自己超越(社会貢献)


行動指針

  「自調・自考」+「自責・自行」
    

PDCA自己管理手法

  Policy/Philosophy/Vision + P・D・C・A  →  Performance向上


参考原理

  人間の行動原理
    1.『合目的性』
    2.『試行錯誤』

  生命の基本原理
    3.『動的平衡

・・・・・・・・・・・・・・・

 

以上、個人的な基本理念と行動哲学・指針・管理手法の「型」と最新の参考原理を説明させていただきました。年数をかけ試行錯誤しつつつ、「頭(脳)」と「体(身体)」で体験・体感・体得してきた内容です。

自然体・平常心で、様々なテーマに挑戦し、自己表現の幅を広げ質を高め、新たな創造的アウトプットを展開したいと思います。 

 

・・・・・・・・・・・・・・・ 

2024/3/12追記 養老孟司先生との対談動画の中で福岡伸一教授が示した「生命・環境・自然」の特徴 から得た、私自身の行動の「価値判断基準」を追加します。

 

[価値判断基準]

1.目先(だけ)にとらわれず中長期視点で物事を捉えること

2.部分最適化でなく全体観とその可能性を広げる(蓋をせず無限可能性)

3.全体の流れリズム感 重視

4.価値観の共有利他精神を大事に

5.多様性社会を目指す

 

「生命・環境・自然」の特徴については、本ブログ第52回記事をご参照下さい。