第57回ブログー福岡伸一博士からの学びーの中で、私の中間総括として「自然の摂理は人間のすべてを包み込むことができる」と記しました。
その延長線上で、松下幸之助の「道をひらく」という小冊子を手にしました。初版は1968年(昭和43年)で「珠玉の随筆集530万部」とあります。大変良いことが書いてあります。中でも「自然」「素直」「謙虚」という言葉が目につきます。「真剣」という言葉も気になります。今回は、福岡県伸一博士の「動的平衡」「自然・生命・環境」本の延長線上で、「自然の理」について考えてみました。
早春の3月、美しい季節の始まりです。桜のつぼみも大きくなり開花・満開待ちです。自然界は、1年で季節が廻ります。春・夏・秋・冬「四季」それぞれの良さがあります。毎日は24時間、朝・昼・夕・夜で回ります。我々人間も、(多分他の動物と同じ様に)割と規則正しいリズムの生活です。毎日の生活は、睡眠7時間・食事3回・入浴1回の・・・・・。
個人的な話ですが、子供の頃から、価値判断に迷ったときは「自然か・不自然か」で判断することにしています。自分にとって、結構正しい方向が導き出される判断基準だと思っています。
また大自然のリズムが人間という生命体にとって重要だと思います。自然界のリズムに合わせるように、人の身体は生命のリズムを刻みます。心臓の鼓動(脈拍)は毎分70回位だし、呼吸は毎分15~18回位でしょうか。特に「呼吸」は大事です。酸素と二酸化炭素の交換は生命体維持の根幹です。身体と脳の働きを左右します。
国語辞典で「気」を調べると2頁に亘る説明があります。①心の働き(例意識)、②心身が持つ精神的な力(例気合・気力)、③生まれつきの性質(例気性・性質)、④気持ち・感情(例気分・快不快・好き嫌いの感情)⑤ある物事に向けられる気(例意志・意欲)、⑥周囲に漂う空気や雰囲気(例空気・雰囲気)、とあります。
我々は生活習慣において、「リズム感」が大事です。仕事・学業・家庭・趣味・スポーツなどは、ある意味、リズム運動の繰り返しです。個人的には、毎日1万歩の有酸素運動が生活習慣の軸になっています。
また「自然・生命・環境」のリズムに合わせて、我々人間は、日常生活の中で、感性や美意識に訴える芸術作品を創作してきました。
1.自然環境→→→絵画
2.生命の律動・リズム感→→→音楽
3.人間生活→→→芝居・映画・落語
武者小路実篤の言葉を思い出しました。
「天に星、地に花、人に愛」
やはり、「自然の摂理は人間のすべてを包み込むことができる」のでしょう。大自然は素晴らしいです。
最後に、松下幸之助の名言を付記します。
「自然の理にかなったことで事が成らないものはない、何にもとらわれない素直な心で何が理なのかを見極めつつ行動していきたい。」